いろんな専門分野があるカメラマン!
会社組織から独立してカメラマンを名乗れば、その日からもう立派なフリーランスカメラマン。カメラとやる気があれば誰でもカメラマンになることはできます。ただし、カメラマンとして生き残っていくためにはそれなりの覚悟と準備をしなければなりません。
フリーランスカメラマン
フリーランスカメラマンに必要なのは、カメラについての基礎知識と撮影技術とカメラです。カメラが趣味という人が、それをそのまま本業にするということもありますが、フリーランスカメラマンになって活躍するには案件探しをしなければなりませんし、ただ単にカメラが好きという以上のこだわりも必要。いい写真が撮影できるかどうかは、カメラの機能に依存するところももちろんありますが、最高の一瞬をとらえるのはカメラマンの撮影技術ですよね。カメラの世界は追求すればするほど奥深いものです。
カメラマンの専門分野
同じカメラマンでもジャンルが違うと求められるものも違います。フリーランスカメラマンに人気の花形ジャンルといえば広報カメラマンです。メディアを通して人の目に触れる機会がたくさんあるって、作品を世に出す人としてはやっぱりモチベーションが上がりますよね。広報系のカメラマンだと被写体もいろいろなので、幅広いジャンルの現場に行く楽しみもあります。反対に、撮影現場や被写体のジャンルが限定的なのが報道カメラマンや戦場カメラマン。事件や戦争・紛争が起きている現場の現実を伝えるため、自らの身を危険にさらしながらの仕事になることもしばしばです。このジャンルのカメラマンは、カメラに関する知識はもちろんのこと、緊急事態にも冷静かつ臨機応変に対応できる力が必要なので、やるならそれなりの覚悟と努力が求められます。スポーツが好きな人ならスポーツカメラマン、海が好きなら水中カメラマン、山が好きなら山岳カメラマンといったように、趣味の分野に特化したカメラマンも大勢います。全体的に共通するのは、「カメラ以外に興味を持てる何か」があるカメラマンが多いということですね。
フリーランスと会社員の違い
企業で正社員として働くカメラマンとフリーランスカメラマンの違いは、「撮らなければならないものを撮る」か「好きなものを追いかけて撮る」かの違いです。会社員カメラマンだって好きなものを撮ることはもちろんありますが、100%好きなものだけを追いかけることはできませんよね。人の心をつかむ写真は、撮る人の気持ちが反映されているもの。カメラマンが自分の心に正直に撮影した写真に力があるのはそういうことなのかもしれません。
行動する前によく吟味する
カメラ好きにとってカメラマンの仕事は最高に楽しいものです。しかし、趣味のカメラと仕事のカメラは違うことを理解しておかないと、大変な苦労をしかねないというリスクもあります。フリーランスになる前に、本当にフリーでやっていけるのか、どうやって仕事をつないでいくつもりなのかをよく考えてから一歩踏み出すようにしたいですね。